先週末、大町で開かれたイベント
「北アルプス 三蔵呑み歩き」。
今まで楽しくお酒を頂いて呑み歩きに参加してきましたが、
今年は縁あって、
白馬錦さんの地下酒蔵で日本酒のある食卓の展示
「日常酒飯事」を担当させて頂きました。
4種類それぞれのお酒の味わいやイメージを松浦杜氏から伺い、
そこから食卓のイメージを広げていきました。
秋に解禁される「ひやおろし」にはお月見の食卓。
微発砲の軽やかなお酒には、外での軽やかなお昼。
WASARAで外の雰囲気を楽しみます。
飯米を使ってのお酒には、米の収穫を祝う宴。
吟醸香の華やかなお酒は、ワイングラスで。
お料理の合わせて、食事を共にする人に合わせて、季節に合わせて・・・
楽しんでお酒を選び食卓を設えると、
毎日の食卓がもっと豊かに楽しくなるのではないかという思いで
テーブルをつくりました。
そして、情熱を持って作っていらっしゃるお酒の良さが
少しでも伝わったら嬉しいです。
お酒が醸される蔵は、夏でも涼しく静かでしっとりとした独特の空間です。
その酒蔵ゆえの雰囲気を楽しんでもらいたいと思い、
お蔵全体も酒造りの道具や古い酒器、かつての蔵の写真、
酒瓶などを使って演出。
どれも味があって素敵な道具でした。
お酒を造っている場所で、お酒を作っている方とお話をしながら
そのお酒を味わう。
呑み歩きのイベントならではの、お酒を通して人と町と出会う機会
なのでしょうね。
私自身も、展示の場に立っていて、みなさんの楽しんでいらっしゃる様子をみたり、
お話ができて、とても嬉しく手応えを感じる事ができました。
一日に何百人の方にテーブルを見て頂くのは、初めての機会。
緊張もしましたが、とっても良い経験になりました。
これからも、私自身も日本酒という大切な文化を楽しんでいきたいと
決意を新たに(笑)した次第です。
☆
今回、漆作家の
大場芳郎さんに展示の器を数点お借りしました。
私が信州に来て間もない頃、地酒の話になり「白馬錦」が美味しいよ。
と教えてくださったのが大場さんです。
白馬錦の方にその出来事をお話したところ、
ぜひ、その方の器を使えれば。というのが今回のきっかけでもありました。
お酒が繋いでくれる人の縁に感謝です。
白馬錦さんの理念に「酒を介して朋に合う」という言葉がありますが、
まさにそのとおりですね。
☆
今回の展示では、企画から準備、後片付けまでお世話になった
白馬錦のみなさん、松浦杜氏の奥様、漆の大場さん、
手伝ってくれた友人、主人、大町の方、そして見てくださった方と
お礼の気持ちはここには書ききれませんが、
良い時間と機会をほんとうにありがとうございました!
これからも、美味しく楽しくありがたく、お酒をいただきますね。